後期流産の記録⑥ 2ヶ月経って

子宮内胎児死亡にて後期流産したときの記録です。

誘発分娩にて、普通の分娩と同じように陣痛に苦しみながら亡くなっている我が子を外の世界に送り出しました。

 

記録① ↓

後期流産の記録① 子宮内胎児死亡の発覚〜入院準備 - よりみち・まわりみち

記録② ↓

後期流産の記録② 誘発分娩当日 - よりみち・まわりみち

記録③ ↓

後期流産の記録③ 眠れない夜〜退院 - よりみち・まわりみち

記録④ ↓

後期流産の記録④ 火葬 - よりみち・まわりみち

記録⑤ ↓

後期流産の記録⑤ その後の経過と友人への報告 - よりみち・まわりみち

 

2016/9/25 流産後2ヶ月 

 

前回、流産後1ヶ月のときに立ち直ってきている感覚があることを綴っていましたが、

本当に辛いのはそこから今日までだったかもしれません。

産後休暇を8週間フルで取得し、明日から職場復帰です。

きっと仕事が始まったら慌ただしくなってしまい、今の感情を忘れてしまいそうなので、記録しておきたいと思います。

 

 

前回のブログを書いてから数日後に生理(らしきもの)がきました。

1週間くらい続いたのでたぶん生理だと思うのですが、

妊娠前とは出血の様子や量が違ったので…らしきもの、としました。

身体もだいぶ復活していると判断し、友達に会う予定を入れて遊んだりしました。

 

会っているときは笑顔で「もう平気だよ!」と言っていたわたしですが、

数日後に、家でひとりのタイミングになると「無理していた気がする」と思ってしまうようになりました。

明るいカフェで、楽しい雰囲気の中で友達と過ごしていると

全然平気だ〜と思ってしまっていたのですが、

そういえば最近出産した子に目を見ておめでとうと言えなかったな…

と気付いてしまったのです。

 

その後も何度か、友人、母親と食事に行ったりしましたが、

周りに人がいる環境では泣いたりする気分にもなれず…

引きずっている気持ちを打ち明けられずにいました。

 

さらに、旦那は職場に復帰してバリバリ働いていたので、

完全に自分の気持ちとの温度差が生まれていると感じました。

(復活しているように見えました。)

 

職場復帰が近づいてくると、

周りの人と上手くしゃべれるか(特に妊娠中の人と)

仕事がちゃんとできるか

次の妊娠を望んでいるけど、これだけ迷惑かけたのにまたすぐ妊娠していいものか…

と不安な気持ちでいっぱいになって

いろいろと手につかないことが増えました。

 

休み中にひとつがんばることとして英語の勉強を挙げていて、

ちょくちょくひとりでカフェに行って勉強していたのですが、

途中から勉強に集中できなくなり、カフェで涙が出てしまうことも度々ありました。

 

休み中に英語くらいは真面目にやろうとがんばっていたのに

それすら手につかないことと、

職場に行くことに対してネガティブな感情を持っていることに気づいて

ショックを受けました。

どうにかなる!へっちゃらだ!と思っていただけに、とてもショックでした。

 

 

 

いろんなケースがあると思いますが、

わたしの場合は

お医者さんや助産師さん、親の前では泣かないと肩に力が入っていましたし、

流産後1ヶ月は諸手続きや仕事関連の連絡、体の心配をして忙しく過ごしていたため

気持ちの整理をきちんとしていなかったことに気付きました。

 

一度落ち込むことをせずに前を向こうとしていたのです。

一度も後ろを向かなかったんじゃ、前を向けないんですね。

初めて知りました。

全然平気じゃなかったよ。

辛かった。

 

でも、それと同時に胸を張って言えることがあります。

子宮内胎児死亡した状態での分娩ほど辛いものはない

通常分娩では我が子に会えるから痛みに耐えられるのに…

と書かれているネット記事をたまに見かけるのですが、

わたしは全くそう思わなかったので違和感を覚えてしまいました。

すごく、神聖で特別なことで、痛みを伴うことはやはり責任があるからだと感じられました。

親になろうと思ったんだから、最後まで責任とらなきゃいけない。

とても普通のことです。

この経験を通じて、夫婦の絆も本当に深くなったと感じます。

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

***

 

職場復帰を2日後に控えた昨日、旦那とゆっくり話をしました。

「ずっと言うか悩んでいたけど、わたしひとり置いていかれている気がする。」

と言うと、

「そんな気持ちにさせてごめんね。絶対置いていかないから。」

「この2ヶ月はたくさん話をして二人でゆっくり立ち直る期間だったのに、あんまり話を聞いてあげられなかったね。本当にごめん。」

と言ってくれて、今の不安な気持ちをすべて吐き出したらとても楽になりました。

 

本当に救われたよ、ありがとう。

 

 

 

もう明日から仕事が始まって今のように流産のことについてゆっくり考えなくなると思う。

もしかしたら仕事に早めに復帰した方が心の復活は早かったのかもしれないけれど、

わたしはゆっくり後ろを向く時間がとれてよかったんじゃないかなと思っています。

 

今は不安ですが、少しずつ前を向くしかない!

まずは1日、仕事に行くことから再スタートです。